重山 貴徳

長く使うことを考えて作られている家具。そこには価値があり、意味がある。

道具との付き合い方も変わった。

「かなり前に引越ししたものの気に入った家具がなく、まだ全然揃ってない」 とプライベートでも家具にこだわる様子を見せる重山。学校で技術を学び、社 会人になってからもずっと家具の仕事に携わり、今は箪笥の補修が主な仕事で す。ものづくりが好きで、「無垢の家具は、工具とか手道具をバリバリ使う。 手入れも真剣にやる。ちゃんとしたものでないと仕事できない」と、普段使う 金槌も作ったという徹底ぶりです。

右上:前職の先輩から受け継いだ愛用のカンナ。 右下:自ら製作した愛用の 金槌。工房中で一番重い金槌だという。

古福庵で仕事をするようになって、わかったこと。

 

「今、安くて気軽な家具が良いという感覚は、若い人たちの中に少なからずあ ると思う。でも、古福庵の家具は全然違う。長く使うことを考えて作られてい る」重山は古福庵の家具を、冷静に見て、異色だと言います。「古福庵の家具 は今の感覚からすると高価にみえる。でもその価値がある。古福庵に入ってそ う思いました。服や食品も、高いものは作りが違ったり味が全然違ったりする 。高いものには意味があるんだって、気づきました」。お客様に良いものを買 っていただきたい。そう結んだ重山の目は、とても輝いていました。

代表からの一言

ハキハキとした受け答えをし、キビキビとした動きで作業に当たるとても気持ちの良い青年です。お客様に喜んでもらう事から始まるということを理解して仕事に当たってくれています。普段から個性的なファッションを楽しんでいるという若く信頼できる職人さんです。