高い指物技術から生まれた佐渡箪笥

佐渡箪笥

江戸時代から北前船の寄港地として栄華を極めた佐渡小木港。商品物流が全行的に発展する中で富がもたらされそれが時代箪笥の形でも極めて豪華な箪笥の産地の一つとして後世に名を轟かせています。

 

豪華絢爛船箪笥
船箪笥は北前船に積み込まれ、商いの際に携行するため小型化されています。それ以上に商いの瞬間に力や勢いを示す一つの
道具として重用された側面もあります。船が難破した際にも壊れないほどに頑丈な欅財で箱を作りそこに、強烈な迫力の鎧のような分厚い
金具を施すことで形式的にも、実用面でも船主の要求に答えていたようです。

 

懸硯・帳箱
様々な商いの場に携行され金庫としてまた手形・印鑑・帳簿等重要なものを収納する際に利用されていたものです。
その為、隠し箱などユニークな構造があることもあります。

半櫃

船頭の羽織袴を収納していた豪華な衣裳箪笥になります。

どちらの船箪笥も船乗りの羨望の的として存在していました。

 

小木箪笥

地元の方からは芸者箪笥と呼ばれることの多い箪笥です。北前船が富を生み町に多くの人々が集まればやはり自然と
遊興の街も発展するのも自然の流れと言えるのは今と変わらないようです。
船頭の依頼で芸者に与える豪華な衣裳箪笥の制作されました。名品名高い小木箪笥が生まれた由来と言われます。

 

小木箪笥
地元の方からは芸者箪笥と呼ばれることの多い箪笥です。北前船が富を生み町に多くの人々が集まればやはり自然と
遊興の街も発展するのも自然の流れと言えるのは今と変わらないようです。
船頭の依頼で芸者に与える豪華な衣裳箪笥の制作されました。名品名高い小木箪笥が生まれた由来と言われます。

特徴として分厚い大きな金具に鏡板には丁寧に生漆を何十回とすり漆仕上げが施され最高の技術が注ぎ込まれたようです。

特徴として分厚い大きな金具に鏡板には丁寧に生漆を何十回とすり漆仕上げが施され最高の技術が注ぎ込まれたようです。

 

歴史的には北前船の衰退とともに箪笥の産地としてのレベルも低下の一途を辿って行きます。