京都の半間階段箪笥

特徴
京町屋の特徴として間口が狭く奥に長いため、他の産地と異なり比較的狭い幅の箪笥が多く存在します。
限られたスペースの中で二階に上がる必要がある時、稀に通常の階段箪笥とは異なり正面側に一部踏み板部分を向け
あたかも螺旋状に作られている階段が存在します。
押し入れに階段箪笥を収め、押し入れを半間開けて正面から上り込み途中から上に向けて階段を上がって行く為にこのような形になったようです。

 

 

半間にすることで、押し入れの建具を外さずに扉を開けてそのまま階段が上がれるようにしている生活の知恵が垣間見える大変ユニークな一台です。

 

狭い場所を有効活用するため、当然正面側はしっかりと収納スペースを用意してある所が隙の無い
日本の箪笥の特徴が反映されています。