メンテナンス作業
-詳細工程-
刃の取り替え(昇降盤)1
昇降盤は木を削って切る道具のため熱が出ます。毎日の使用で刃がこのように焼けてしまい、それが切れ味の悪さにつながります。
刃の取り替え(昇降盤)2
新しい刃を取り付けます。基礎知識として訓練校などでは必ず学ぶことですが、いざ危険と隣り合わせになると重みが全く違って感じられます。
刃の取り替え(手押しがんな)1
1個1個のネジを力いっぱい締めます。逆ネジといい、回れば回るほど締まるので、メンテナンスのためにネジを外す際にもかなりの力が必要です。
刃の取り替え(手押しがんな)2
真剣そのものの表情です。古福庵では、メンテナンスは持ち回り制で、木工班誰もができるようにしていますが、それと同時に危険を肌で感じるためという理由もあります。実際どれくらい危険なことかわからないと、危険を回避することもできないのです。
油をくべる
機械に使用されている生鉄は素のままの鉄なので、木に含まれるものも含め水分に弱く、錆びやすいという特性があります。
そのため、こまめに油を差すことが必要です。
油で拭く1
滑りの悪さが指の切断といった大怪我につながるので、緊張感を持って丁寧に細部まで拭いていきます。
油で拭く2
10年ものの油拭き専用ふきん。これも立派な、命を預ける道具です。
細部のチェック
パーツが多かったり、細かい刃が多い機械なども、丁寧に細部までチェックを行います。
このように決して手間を惜しまずメンテナンスを行ない、それを実際に使用する全員にとって当たり前にすることで、リスクを最小限に抑えつつ力いっぱい仕事をする環境を整えることができるのです。